Bluestone sneakers
【専用靴クリーム完成】
Bluestone商品のメインで使われる
天然本藍染革(SUKUMO Leather)
専用の靴クリームが完成しました。
試行錯誤を繰り返し、やっと完成した
Bluestone専用靴クリームは
ある一人の修理職人さんとの出会いが
きっかけで生まれました。
現在Bluestoneでは
Men’s , Lady’s Sneakers
を展開していますが
今回仕上げ説明に使用する
スニーカーは空気酸化で一番
色の変化が出やすい
浅葱色(Lady’s Sneakers)
を使いながらご紹介したいと思います。
まずはじめに表情の違う
画像
をご覧ください。
↓↓
画像のスニーカーは
約1年ほど前に作製した
サンプル
左側のスニーカーは、ワセリン+革の裏面
使いながら、磨く方法で約2ヶ月ほど前に
仕上げをしてあります。
一方、右側のスニーカーは仕上げをしないで
店頭のスポットライトが直接当たるように
展示をしていました。
【染料ベースで作る靴クリーム】
天然本藍染革(SUKUMO Leather)の風合い
とより自然な状態で補色する事を考えた結果
染料をベースに開発を進めました。
革の質感を保ったまま染料がじんわりと
しみ込む為、重ね塗りをする事で色合いを
濃くしたり薄くしたりする事が可能です。
Bluestone で商品展開するSUKUMO Leatherは
tome kon(留紺)
ai (藍)
hanada (縹)
asagi (浅葱)
の4色ですが
色の重ね塗りが可能なので
今回開発をした靴クリームは
ai(藍)asagi(浅葱)の
濃淡2色
この色が asagi(浅葱)です。
革に浸透しやすいようにかなり柔らかいので
使用する前にしっかりと<かくはん>して
使用する事がポイントです。
【抜群の浸透力に驚き!!】
空気酸化とスポットライトで色が抜けた感じの
トゥラインから仕上げをスタート。
柔らかな布に、良く混ぜた靴クリーム(適量)
をとり、円を描くようにして塗っていきます。
ここでちょっとした驚き!!
瓶詰めされた状態では分からなかったのですが
実際、革に塗り込む段階でかなり
透明感のある靴クリーム
だと気づく!!
こんな感じです。
↓↓
通常の靴クリームとは違い
やわらかくて非常に透明感があり
靴クリームと言うよりは無着色、無添加の
ジャム??
って感じです!!
しかも表面にクリームが残る感じはなくて
しみ込む感じ!!
↓↓
実は、しみ込み具合が半端無くて一瞬
シミなった!
と驚きましたが、何度か重ね塗りを
しながら調整しました。
天然藍の特徴、灰汁(アク)なのか?
若干、靴クリームを塗ったところが
「黄色っぽく」
変色しましたが
ご心配なく
時間と共に黄色みは消えてきます。
次にかなり薄くなった
紐通しパーツ部分とタン部分 に
靴クリームを塗っていきます。
いかがでしょうか?
違和感のない自然な状態で
補色が出来ました。
時間を置いて、更にトゥ部分に同じように
靴クリームを塗り込んでみます。
【染料をベースに自然な仕上がり感】
つま先(トゥ)部分にうっすらと横線が見えて
いましたが、自然な感じに補色されしかも
ブルーの鮮やかさが蘇った感じ
がしませんか?
(上)仕上げ前 (下)仕上げ後
【最後の仕上げはやはり底磨き】
どうしてもアウトソールに靴クリームがついて
しまった場合は、以前ブログで紹介をした
(消しゴム)
を使ってヨゴレを落としてください。
こんな状態です。
↓↓
地味に根気よく消しゴムの角を使いながら
ヨゴレを落としてください。
やはり消しゴムパワーは凄い ★ ★ ★
真っ白
じゃないですか!!
いかがでしたか?
Bluestone で使用している
SUKUMO Leather は
「革」本来の良さをそのまま生かして染められて
いるので「小さな傷、血筋、色ムラ」など
自然のままにその表情が出ています。
正直、工場(職人さん)泣かせの革ですが
「革」本来の良さを生かしながら
丁寧に作られたスニーカーだからこそ
自然の状態で補色が出来る靴クリーム
の開発を目指しました。
もちろん
通常のワセリン+革の裏(床)面の仕上げで
色の変化を楽しむ。
アリだと思います。
発売まではもう少し時間がかかるかも?
知れませんが早急に進めますので
しばらくお待ちください。
今後はお客様の声を聞きながら
メンテナンスのアドバイスが出来ればと
考えています。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
★ 次回はメンズスニーカーの濃い色で
ご説明をしたいと考えています。