こんにちは!!
今回は、SUKUMO Leather(天然本藍染革)を使ったBluestone Sneakersのお手入れ方法についてご紹介したいと思います。
お手入れ方法の前に、SUKUMO Leather(天然本藍染革)の特性についてご説明したいと思います。
徳島県産の阿波藍を育て、乾燥、熟成、発酵を繰り返しながらつくり上げられた天然染料「スクモ」を使い、京都のローケツ染職人さんが1点1点、丹誠込めて染め上げられた革をSUKUMO Leatherといいます。
「藍」の葉っぱから染料を作る工程はもちろん、染料を染められる状態に発酵させる工程まで昔ながらのやり方で自然のまま染上げるピュアでナチュラルな革なのです。
その為「藍」は空気に触れた時から呼吸を続けているので、通常の靴クリームや防水スプレーなどを使ってしまうと「藍」の呼吸を止めてしまう事になってしまいます。
まさに「生きた染料」と言われる理由かもしれませんね!
さて、SUKUMO Leather(天然本藍染革)の特性が分かったところでいよいよ「お手入れ方法」についてお話をさせていただきたいと思います。
Bluestone Sneakersは、基本的には汚れを落とす「ブラッシング」のみで大丈夫で、手で靴の表面をなでるだけで革の中に浸透しているオイルが表面にたってくるので自然な艶が出てきます。
また、雨などに濡れても水分を含んで一瞬色が濃くなりますが、乾くとシミにもならないので安心してください。
ちなみに画像の靴は私が3年ほど履いた物で、突然の雨を何度も経験した靴です。どうでしょう!シミもなくソールに色がつく事もなく履き続けています。
とは言っても!長年履き込むとちょっとしたキズやこすれて色が薄くなる場合もあります。
これはこれでデニムの「アタリ感」のようで、自然で味わいのある独特の色落ちだと思いませんか?
そんな時に活躍するのが、無色透明の「謎のクリーム?」です。
革本来の素材感と染料を生かした仕上げのため、通常の靴クリームだと空気酸化を止めてしまうのでできれば人の肌にも使えて安全でよりナチュラルなクリームがベストだと考え色々と靴職人さんにもご相談をして試した結果、保湿性の高い「ワセリン」で仕上げる事にしました。
そうです!!画像の「謎のクリーム」は手や顔に使える「ワセリン」を携帯用にまとめたものです!
※「藍」は空気酸化で色の変化を楽しむ事ができます。
いよいよ靴みがきですが、まずは軽くブラッしシングをした後に「柔らい布」で優しく丁寧に表面の汚れを拭き取ってください。
次にワセリンを少量指に取り「円を描く」ように表面に塗っていきます。(塗りすぎには十分ご注意ください)
しっかりと保湿をした状態にしてここで登場するのが、購入時に付属として入っている「革」!この革の裏面(スエード部分)を使いながら「ワセリン」が革に浸透しない間に一気に仕上げて行きます。
革の裏面の「色落ち」を利用して、薄くなった部分に藍の色を移す感じです!!
こんな感じで丁寧に根気よく続けてください。
どうでしょう!「左」が仕上げ前で「右」が仕上げ後です。
自然な艶感で仕上がりがました。
見えない部分もしっかりとお手入れお忘れなく!!
以上が「靴クリーム」を使わない「ちょっと変わったお手入れ方法」のご紹介でした。
ナチュラルな物にはナチュラルがいいんですね!!
次回の予定ですが、スニーカーのソールが汚れた時にどうされていますか?
意外と簡単に汚れが落とせるソールのお手入れ方法についてお話をさせていただく予定です。
Bluestone Sneakersはソールをリペアしちゃえば奇麗になりますが、普段からのちょっとしたお手入れでソールの白さをある程度キープできますよ!!
今、お履きのスニーカーなどにも使えると思います。
長い間!!おつきあいありがとうございました。