【藍色のスニーカーを履いた猫】

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【藍色のスニーカーを履いた猫】

ある夜、私は不思議な
「夢」を見ました!
   
それは、Bluestoneの靴を遠くから
”じ〜っと”見つめる

一匹の子猫!
その猫は、毎晩のように夢の中に現れ
ただ静かに、その靴を見ているだけでした。

 
ある夜、その猫がいつになく近づいてきたのです。
足元にはBluestoneの「藍色スニーカー」
そして小さな声で言いました
「そのスニーカーを私に預けてください」
大切に履くからお願い!ニャー〜
 
その瞬間、私はハッ!!と目を覚しました。
枕元では、我が家の愛猫がじっと
私を見つめていたのです。
まるで、夢の続きを語りかけるように

********************

その日の朝、私はいつものように
ショップオープンの準備をしていると
店内に飾ってある絵画の裏に
もう一枚の絵が、隠されているのを
見つけてしまいました。
   
私がその絵を、そっと引き出そうとした瞬間
どこからともなく、猫の鳴き声が響き
私の目の前に現れたのは、こちらを見つめる
「藍色のスニーカーを履いた猫」の絵!

不思議と「驚き」よりも「やっと出会えた」
という安堵の感情が胸を満たしました。
その時
外から「雀」の鳴き声が聞こえ近寄ると
お店の階段付近で、巣を作る場所を
探しているようでした。


「猫と雀」
本来ならば仲の悪いはずの二人が
どうして同じ日に私の前に現れたのだろう?

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数日後、いつものようにオープン準備をして
いると、お店の前からざわめきが聞こえ
階段を駆け上がるとそこにはオープンを待つ
たくさんのお客様!!
驚く私に、皆が同じ事を言いました。

夢で「藍色のスニーカーを履いた猫」 
が出てきて、手招きしたのです!


お客様に中には、結婚を控えたカップルもいて

その猫が夢の中でこう言ったそうです。
「サムシングブルー」を
忘れちゃ駄目だニャー
それは、ヨーロッパの結婚式のおまじない
青いものを身につけると幸せになれる💕
まるで猫が幸せの「青」を
運んできたかのようでした。


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私はその夜、閉店後好きな音楽を聴きながら
コーヒーを飲んでいると
ガラスを”コツン”と叩く音?
見ると一羽の「雀」が窓辺にいて
短くなった鉛筆
を置いて飛び立っていきました


さらに数日後
ふと外の様子を見に階段を駆け上がると
ベランダの手すりには
「雀」
マンションの外階段には
「猫」
「猫」は振り向き「雀」は青空へ
溶け込んでいきました。


その光景を見た瞬間!
私の胸の中で何かが響いたのです!!
もしかしてあの夢は
私に何かを伝えたかったのかもしれないと?
その時!
私の手元にあったスマホが突然震え

慌てて見ると画面には何故か?
2年前に他界した弟が送ってくれた
LINEの画面が開いていました!
そこにはこう書かれていたのです。
「私の自慢の兄です」
そして、机の上にはあの「雀」が残した
短い鉛筆が・・・私は悟りました。
そしてあの夢は、日々時間に追われている私に

もう一度、初心に帰って「雀」が置いていった
鉛筆で創作活動を続けなさい
という弟からのメッセージだったのだと。

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店内には今も
「藍色のスニーカーを履いた猫」の絵が
飾られています。
雀の姿は見えなくなりましたが
その鳴き声だけは、今でも時折
聞こえてくるのです。
まるで「まだ見ているよ」と囁くように

そして、この絵___________
「藍色のスニーカーを履いた猫」は
私の夢の中で出会ったその瞬間から
ずっと私の心に残り続けています。

もし、この絵が皆様の心に響いたなら
ぜひともその存在をお部屋に
迎え入れてください

この絵が、あなたの日常に
少しの不思議さと温かさ
をもたらしますように💕

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現在 「藍色のスニーカーを履いた猫」は
Bluestone shopで販売をしています。
ご興味のある方は、どうぞご来店ください。
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画家 : 山川 王芳
Artist :Fan Yamakawa

(画歴)
パリで個展、銀座で複数回の個展を開催。
福岡国際芸術祭、東京国際美術展に出展。
読売書法展、経済国際書道展で賞を受賞。
東京多文化会館に収蔵。
(現在活動)
東京国際美術展運営委員会副委員長兼事務局長。
日本華人美術家協会理事。
全日本書道家協会常務理事。
東京印社副社長。

(著書)
心外無法 山川王芳水彩画集」

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