ソール交換でカラーを
変えてみたら
「靴」の印象が変った?
「ソール交換の修理」でお客様から
スニーカーが届きました。
靴箱を開けて、履いた状態を確認して
大切に履いてもらったなぁ〜
とか
気に入って履いてもらえてたかなぁ〜
とか
届いた靴を見ながら色々と想像する時間が
私としては一番楽しい瞬間です。
さて
修理に入る前に!
Bluestoneのアウトソールカラーは
「黒」と「白」2色
どちらか選んで交換が出来ます。
まずは
お客様に連絡をして選んでもらいました。
お客様が選ばれたソールカラーは
「黒」
修理依頼の時期が9月!!
これから秋冬に向かう事を考えると
いい感じのセレクトだと思います。
職人さんの気持ちが伝わる
丁寧な修理
↓
画像が修理依頼のあったBluestoneスニーカー
踵部の減り方を見たら
かなり履いていただいた印象ですね〜
しかし
ダメージ感が出た天然本藍染革の雰囲気は
「革」とは思えない独特の色落ち感が
カッコいいですね!!
底面を見てください!
かなりの踵減りでも底面に「穴」が
開く事はありません。
また、全体的にはまだまだ使えそうに
感じるのは、Bluestoneソールの
強度を考えた
ソールの内側設計
と
ラバーの厚み
などが関係しているんです!!
それでは
いよいよ修理のスタートです。
まずは中敷きを丁寧に剥がしていきます。
↓
次に
ソールを取る為に
サイド縫いされたミシン糸を
表革にダメージをかけないよう
丁寧に1針ずつ取っていきます。
↓
ソールのサイド縫いの糸が取れたら
「ラスト/木型」を靴の中に入れて
ソール交換が出来るように準備します。
↓
準備工程の最後にはソールが貼って
あったサイド部分の色落ちを
ワセリンと革裏面
を使いながら丁寧に補色します。
この一見必要なさそうな工程が
完成した時の
見栄えを良くするんです。
Bluestone sneakers
こだわりの
「コルク」と「竹シャンク」交換
古くなったコルクと竹シャンクを丁寧に取り
つま先から練りコルクを全体に伸ばしながら
底面の形を整えます。
↓
いよいよ「本底/アウトソール」を貼って
いきますが、その前にソール内側面と
本体底面に接着剤を塗り
一度乾燥させ後
↓
もう一度暖めてから
ソールと本体を貼り合わせていきます。
↓
リペアできるように考えられた
Bluestone独自の製法
いよいよ完成間近になりましたが
Bluestone sneakersの特徴でもある
サイドマッケイ製法!!
といっても製法としては一般的な製法で
ソールサイドの接着面が屈曲で剥がれない為に
ミシンで縫いますが、Bluestoneではサイドの
接着面を最小限に抑えることで
アッパー(靴表面)とソールを縫い合わせても
表革への負担を減らして
リペアする事を可能にしました。
その為
ソールのサイド部分が少し浮いた状態になり
つま先と踵のカーブ部分は特に難しく
職人さんが指でシワを調整しながら
縫い合わせています。
これも1足ずつ丁寧に手作りされている
からこそ出来る技で大量生産では
難しい工程なのです。
サイドマッケーミシン縫いが完成したら
「中敷き」を丁寧に貼っていきます。
↓
最後にブランドの顔でもある
「ラバーパッチ」を貼って完成です。
↓
Bluestone shoe Cream
を使って最終仕上げ!
ソールを貼り替えた事と色を変えた事で
雰囲気がずいぶん変わったように
感じませんか?
サイドから見てもこの美しさ!!
違う靴を購入した感じ??
履き続けた事でつくりだされた「アタリ感」
このままでもカッコいい!!のですが
今回は Bluestone専用靴クリーム で
つま先を部分を中心に全体を仕上げます。
履いていると見えない紐下の「ベロ部分」
実は
つま先と同じぐらいアタリ感があります。
しっかりと補色をしていきます。
↓
どうでしょう?
↓
右が「仕上げ前」で 左が「仕上げ後」
少し濃くなったように見えますが
靴クリームが浸透し馴染んでてくれば
少し薄くなるのでご心配なく。。。
靴紐を取り替えて完成です。
↓
いかがでしたか?
長く履いていただく為のソール交換ですが
ソールカラーを変えることで印象が変わり
「新しい靴」
を買った気分になりませんか?
Bluestoneでは修理も職人さんが
丁寧に行いますのでお履きになって
気になる事や修理のご相談など
ございましたらご連絡ください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。